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2015.10.10 Saturday

[chapter 184] 私物化論についての覚書/ 三代目桂三木助「芝浜」/ 四代目 桂三木助/ ナムトックムーほか


53歳の誕生日の食事会で行ったタイ料理レストランでいただいたナムトックムー。アローイマー。



 私物化論についての覚書
 人間生活の営みの中では、さまざまな場面で「好き」の度が越すと、「私物化」という心の動きが働き、その気持ちを当人が客観視できない状態が現れてくる。自分の愛するもの(これは恋愛以外のものも含まれる)をより深く愛し、自分の手の中独占したい、という反応の満足を求める心の動きからそれは生まれる。そこでは多くの人間はSMAPの歌の歌詞(「世界にひとつだけの花」)のように「ナンバーワン」の存在を愛さずとも、自分の「オンリーワン」を見つけて愛するこそがすばらしいのだと自己肯定するのだが、






それと同時に身勝手な正当化の暴走を許す罠の危険性を孕んでいるようにも思う。
 三代目桂三木助が亡くなった時、三木助の芸に惚れ込んでいた評論家で演芸プロデューサーの安藤鶴夫は「桂三木助をしのぶ会」を企画した。ところが、安藤は三木助に心酔するあまり、以下の悲劇を生み出した。
(以下ウィキぺディアより抜粋)三木助の芸を賞賛し、支援し続けた人物としては、落語評論家・演芸プロデューサーの安藤鶴夫が知られる。しかし、安藤といえば落語評論の論調はある意味で通人気取りでまた極端に






攻撃的な上、評論という手法を用いて新作落語を手がける落語家を徹底的に排斥しようとした人物であったがゆえ、熱烈な支持者がいる一方で強烈なアンチも落語・演芸業界の内外に数多く抱えており、これら安藤を嫌悪する人々の反感が、その身代わりとして三木助やその弟子たちへと向かってしまうという弊害も生まれ、三木助没後も弟子たちは長年アンチの存在に悩まされた。三木助の没後、安藤は本牧亭で「桂三木助君をしのぶ会」という追善興行を主催した。だが、同日同時刻、同じ本牧亭内の食堂では、「桂三木助君をしのばず会」という催しが安藤には極秘の内に開催されて






おり、こちらの参加者の中にはこともあろうに本牧亭の席亭である石井英子も含まれていた。なお、この会は実質的には三木助をけなすものではなく、あくまで安藤の陰口を言い合うために設けられた席であった。ただし芸人や寄席関係者にとっては両方共が一種の踏み絵のようなもので、先約など適当な理由を付けて回避した者も少なくない。その中にあって8代目桂文楽だけは2つの会に堂々と出席したが、安藤から評論で賞賛を受けていた文楽のこの行動は、落語関係者を驚嘆させるものであった。(ここまで)
これは人間の持つもっとも醜い






部分である自己正当化=私物化の罠にはまってしまった例としてあげることができよう。ファンであるということの一線を越えてしまった一例というか、演者でもない落語界の外部にいる一介のファンが分もわきまえず暴走してしまうこと。これってちょっとまわりを見回すと程度の大小はあるけれども、そこかしこにあることだと思いませんか。
 






 四代目 桂三木助について
 1987年頃、渋谷のJトリップバーや芝浦ゴールドなどに遊びに行くと、四代目桂三木助が来ているのをよく見かけた。入り口で黒服の従業員に「今日はどう?」なんて言っている会話を間近で聞いたこともある。芸人がそういう遊び場に来ることは別になんとも思わなかったが、それでも高級ブランド服に身をつつんだもののそれがまったく似合わず(服に個性が負けていて)そこから漂ってくる品の無さ、江戸前からはもっとも遠くにあるような無粋なオーラはいかんともしがたくかっこ悪かった印象が残っている。その後、彼は芸に行き詰まり自死の道を選んだが、こちらも名人の子供に生まれ親と同じ職業を選択してしまった悲劇があるように感じる。







(今週のおまけ)


2018.09.23 Sunday

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